ドバイの賃貸は家具付き?家具なし?相場・費用と契約の注意点【2026年版】

「ドバイの賃貸は家具付きが当たり前?」——移住や不動産購入を検討し始めた方から、よくいただく質問です。結論から言うと、ドバイの賃貸は「家具なし(アンファーニッシュド)」が主流で、家具付き(ファーニッシュド)は選択肢のひとつ。ただし新規移住者や短期滞在者には家具付きの需要が根強く、物件を貸す側にとっても検討価値があります。この記事では、2026年時点の相場・費用感と契約時の注意点を、ドバイ現地でサポートする立場から整理します。


基礎知識
ドバイの賃貸「家具付き」と「家具なし」は何が違う?

ドバイの賃貸物件は、家具・家電の有無で大きく3タイプに分かれます。まずは全体像を押さえましょう。

タイプ 付いているもの 向いている人
ファーニッシュド
(家具付き)
ベッド・ソファ・ダイニング・家電など生活一式 新規移住者・短期滞在・法人契約
セミファーニッシュド
(一部家具付き)
作り付け収納・カーテン・主要家電など一部のみ 手持ち家具を活かしたい人
アンファーニッシュド
(家具なし)
基本は空室。エアコン・作り付けキッチンは付くことが多い 長期居住・自分好みに揃えたい人

ドバイではアンファーニッシュドが圧倒的に多いのが実情です。物件数が多く選択肢が広い一方、入居時に家具・家電を自分で用意する必要があります。家具付きは物件数が限られるため、希望エリア・条件では見つかりにくいこともあります。

💡 現地のポイント

「アンファーニッシュド」でも、エアコンと作り付けキッチン(コンロ・シンク)は付いているケースが一般的です。ただし冷蔵庫・洗濯機まで付くかは物件次第。内見時に「何が付いて、何が付かないか」を必ずリストで確認しましょう。


費用の目安
家具付き賃貸の相場・費用感は?【2026年時点】

家具付きは、同条件の家具なし物件より家賃が15〜25%ほど高くなるのが一般的な傾向です(2026年時点の目安)。月額にすると数百〜数千ディルハム(AED)の上乗せになるイメージで、エリアや物件グレードによって幅があります。

家具なし
家賃のベース
+15〜25%
家賃プレミアム(2026年時点の目安)
家具付き
上乗せされた家賃

家賃そのもの以外に、契約時にはまとまった初期費用がかかります。代表的な項目を整理しました。

項目 目安(2026年時点) 備考
敷金(保証金) 家具なし 約5% / 家具付き 約10% 年間家賃に対する市場慣行。退去時に返還
仲介手数料 家賃の5%+VAT RERA登録ブローカーのみ受領可
Ejari登録料 約180〜220 AED 賃貸契約の公式登録(後述)
DEWA保証金 約2,000 AED(アパート・返金) 電気・水道の開通保証金
チラー(空調)保証金 約1,000〜2,500 AED 地域冷房を使う建物のみ
住居料(Housing Fee) 年間家賃の5% 毎月のDEWA請求に上乗せ

また、ドバイの家賃は年1〜4回の小切手(cheque)払いが一般的です。分割回数が少ないほど家賃が割引される傾向があり、1回払いにすると数%安くなるケースもあります。資金余力に応じて交渉の余地がある部分です。

オーナー向け投資物件を「家具付き」で貸すという視点

ここまでは借りる側の話ですが、ドバイで不動産を保有・購入する方にとっては「家具付きで貸す」という選択肢も検討ポイントになります。

家具付きは、新規移住者・法人・短期需要を取り込みやすく、空室期間を短くできる可能性があります。家具パッケージの費用は、スタジオで約7,500 AEDから、内容を充実させたミドルレンジで1〜2万AED台が一般的な目安です(グレードにより上振れ)。

⚠ 貸す側が押さえておきたいこと
  • 家具付きは家賃プレミアムが乗る一方、初期投資・消耗・入替コストも発生します。
  • 数ヶ月単位の「短期貸し(ホリデーホーム)」は、観光局(DET)のライセンスが別途必要で、長期賃貸とは制度が異なります。
  • 利回りは物件・エリア・時期で変動します。当社は特定物件の勧誘や利回りの保証は行いません。利回りの考え方は関連記事をご覧ください。

賃貸利回りの見方については 「ドバイ不動産の賃貸利回りの見方|中古物件と表面利回りの基礎」 で、購入の流れは 「日本人がドバイの不動産を購入する流れと注意点」 で詳しく解説しています。

契約チェック契約前に確認したい注意点(名義・契約)

家具付き・家具なしを問わず、ドバイの賃貸契約では次の点を必ず確認しましょう。トラブルの多くは「事前確認不足」から生まれます。

  • Ejari登録は必須:ドバイ土地局(DLD)の賃貸登録制度です。これがないとDEWA(電気・水道)の開通、ビザ手続き、紛争時の保護が弱くなります。
  • 敷金の返還条件:原状回復の範囲を契約書で明確に。入居前に室内の写真を残しておくと退去時に安心です。
  • チラー(空調)費の負担者:固定料金(capacity)と使用料(consumption)のどちらを誰が払うか、契約の付帯条項で確認します。
  • 又貸し(サブリース):貸主の書面同意がない又貸しは契約違反になります。
  • 付属品リスト(インベントリ):家具付きの場合は、家具・家電の一覧と状態を書面化。退去時のトラブルを防ぎます。
  • 日本側の確認も忘れずに:長期滞在に伴う居住者・非居住者の判定など、日本側の税務・手続きは別途確認が必要です。個別の判断は税理士等の専門家にご相談ください。

要点まとめ

この記事のポイント

  • ドバイの賃貸は家具なし(アンファーニッシュド)が主流。家具付きは選択肢のひとつ。
  • 家具付きは家具なしより家賃が15〜25%ほど高い傾向(2026年時点の目安)。
  • 家賃以外に敷金・仲介手数料・Ejari・DEWA・チラー・住居料などの初期費用がかかる。
  • 敷金は家具なし約5%/家具付き約10%が市場慣行。
  • 貸す側にとっても家具付きは空室対策になり得るが、短期貸しはDETライセンスが別途必要。
  • 契約はEjari登録が必須。付属品リストや費用負担を書面で確認する。

Q&Aよくある質問

Qドバイの賃貸は家具付きと家具なし、どちらが多いですか?

家具なし(アンファーニッシュド)が主流です。物件数が多く選択肢も広い一方、入居時に家具・家電を自分で用意する必要があります。家具付きは物件数が限られます。

Q家具付きはどれくらい家賃が高くなりますか?

同条件の家具なし物件より15〜25%ほど高くなるのが一般的な傾向です(2026年時点の目安)。エリアや物件グレードによって幅があります。

Q家具付きでも敷金は必要ですか?

必要です。市場慣行として、家具なしは年間家賃の約5%、家具付きは約10%が目安です。金額や返還条件は契約書で確認しましょう。

Q数ヶ月だけ家具付きで借りることはできますか?

可能ですが、短期は割高になりやすく、物件によっては「ホリデーホーム(短期滞在向け)」扱いになります。長期の居住用契約とは条件が異なるため、目的を伝えて相談するのがおすすめです。

ドバイの賃貸・不動産のご相談は日本語で

ヤマトスペースシップは、ドバイ土地局傘下のRERAに登録した不動産ブローカー(License No. 1552044)として、現地での物件探し・契約・入居手続きを日本語でサポートしています。「家具付きと家具なし、どちらが自分に合う?」「初期費用の目安を知りたい」といった段階からお気軽にご相談ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、税務・法務・投資に関する助言ではありません。税制や各種制度・費用は変更される場合があります。個別のご判断にあたっては、税理士等の専門家にご確認ください。当社はドバイでの銀行口座開設・ビザ・法人設立・不動産購入などの手続きサポートを提供しています。
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