ドバイへの移住や資産形成というと、真っ先に思い浮かぶのが「ドバイ不動産」ではないでしょうか。
しかし、ドバイの成長に投資する方法は不動産だけではありません。
実はUAEにはDubai Financial Market(DFM)という株式市場があり、外国人でも現地企業の株式へ投資することができます。
その中でも、ドバイへの移住や不動産投資に興味がある方なら、ぜひ知っておきたい企業の一つが「Emaar Properties(エマール・プロパティーズ)」です。
ブルジュ・ハリファやDubai Mallなど、ドバイを象徴する大規模開発を手掛けてきた世界的デベロッパーで、Dubai Financial Marketには「EMAAR」のティッカーで上場しています。
今回は、
- 日本人でもドバイの株を購入できるのか
- UAE株を購入するには何が必要なのか
- EMAARとはどんな企業なのか
- なぜEMAAR株に注目したいのか
- 不動産投資と株式投資をどう考えるか
というポイントをわかりやすく解説します。
目次
そもそも日本人でもドバイの株を買える?
結論:外国人でもUAE株への投資は可能
「ドバイの株はUAE国民しか購入できないのでは?」
と思っている方もいるかもしれません。
しかし、Dubai Financial Marketには外国人が購入できる銘柄があり、日本人を含む外国人投資家でも一定の手続きを行うことで取引できます。
Emaar Propertiesについても、外国人による株式購入が認められています。
特にEmaarは2022年、外国人による株式保有上限を100%へ引き上げています。
つまり、ドバイに移住したり不動産を購入したりするだけでなく、
「ドバイ企業の株主になる」
という形でUAEの成長に参加する選択肢もあるということです。
ドバイで株を買うにはどうすればいい?
銀行口座だけではなく証券取引の手続きが必要
ここは非常に重要なポイントです。
ドバイで非居住者向けの銀行口座などを準備したからといって、それだけで自動的に株式を購入できるわけではありません。
実際にDubai Financial Marketで株式を取引するには、必要な投資家登録を行い、DFMに対応した証券会社・金融機関などを通じて取引できる環境を整える必要があります。
Emaar公式でも、EMAAR株について、株式ブローカーまたはブローカーサービスを提供する金融機関を通じて売買できると案内しています。
大まかなイメージとしては、
- 銀行・資金管理環境を整える
- 株式取引に必要な投資家登録を行う
- 対応する証券会社・金融機関で取引環境を作る
- 資金を入金する
- EMAARなど希望するUAE株を購入する
という流れになります。
そのため、ドバイ移住や法人設立、銀行口座開設を検討している方は、「移住後の資産運用をどうするか」まで含めて考えておくのも一つの方法です。
注目したい「EMAAR」とは?
ドバイを代表する世界的デベロッパー
EMAAR(Emaar Properties PJSC)は1997年に設立され、2000年にDubai Financial Marketへ上場したドバイを代表する不動産デベロッパーです。
ドバイへ行ったことがある方なら、Emaarという名前を知らなくても、Emaarが開発してきた街や施設を目にしている可能性があります。
代表的なものとして、
- Burj Khalifa(ブルジュ・ハリファ)
- Dubai Mall
- Downtown Dubai
- Dubai Hills Estate
- Dubai Creek Harbour
など、ドバイを代表するエリア・施設の開発に深く関わっています。
単にマンションを建設して販売するだけではなく、住宅開発、商業施設、ホテル、ホスピタリティ、エンターテインメントなど幅広い事業を展開しているのもEmaarの特徴です。
なぜ今「EMAAR株」に注目したいのか?
① ドバイの成長と関係の深い企業だから
EMAARを見るうえで非常にわかりやすいポイントが、
「ドバイという都市の成長との関係が深い」
ということです。
ドバイでは人口増加や海外からの資金流入、不動産需要、観光需要などを背景として、都市そのものが急速に発展してきました。
そして、その発展を象徴するような大型プロジェクトを数多く手掛けているのがEmaarです。
「今後もドバイが世界的な都市として成長していく」と考えるのであれば、不動産を直接購入する以外に、EMAARのような現地企業を見るという選択肢もあります。
② 2025年の不動産販売額は過去最高
注目したいのは実際の業績です。
Emaarが2026年2月に発表した2025年通期決算では、不動産販売額が前年比16%増となる804億AEDを記録しました。
これはEmaarにとって過去最高の不動産販売額です。
さらに、
| 2025年実績 | 金額 |
|---|---|
| 不動産販売額 | 804億AED |
| 売上高 | 496億AED |
| EBITDA | 256億AED |
| 税引前利益 | 257億AED |
| 売上バックログ | 1,550億AED |
という実績を発表しています。
不動産販売だけでなく、モール、ホテル、レジャー、エンターテインメント、商業賃貸など複数の収益源を持っていることもポイントです。
2026年に入ってからも勢いは続いている?
2026年に入ってからの数字にも注目です。
2026年第1四半期時点でEmaarが公表している数字では、
- 不動産販売額:約224億AED
- 売上バックログ:約1,634億AED
- 親会社株主帰属純利益:約50億AED
となっています。
特に1,634億AEDという売上バックログは注目したいポイントです。
バックログとは、すでに販売契約されているものの、今後売上として計上されていく予定の金額です。
もちろん将来の利益が保証されているという意味ではありませんが、今後の売上を考えるうえで重要な指標の一つになります。
配当という魅力もある
EMAARを考えるうえでは、株価の値上がりだけでなく「配当」という視点もあります。
Emaarは2026年3月の株主総会で、2025年度について総額88億AEDの配当を承認しました。
株式投資では、
- 株価上昇によるキャピタルゲイン
- 企業から受け取る配当
という2つのリターンが考えられます。
ただし、将来も同じ配当が続くことが保証されているわけではなく、株価も上昇・下落するため注意が必要です。
「不動産を買う」だけがドバイ投資ではない
ドバイへの投資というと、
「数千万円を用意して不動産を購入する」
というイメージが強いと思います。
しかし、現地株式という選択肢を知ると、ドバイへの投資方法はもっと広がります。
| ドバイ不動産 | UAE株 | |
|---|---|---|
| 投資対象 | マンション・ヴィラなど | EMAARなどの上場企業 |
| 収益 | 家賃・売却益 | 配当・売却益 |
| 管理 | 物件管理が必要 | 基本的に物件管理不要 |
| 売却 | 買主を探す必要がある | 市場で売買 |
| 特徴 | 現物資産を保有 | 企業の成長へ投資 |
どちらが優れているということではありません。
「ドバイの不動産そのものを所有するのか」
それとも、
「ドバイの成長を支える企業の株式を所有するのか」
という違いがあります。
両方の特徴を理解したうえで、自分の資産状況や目的に合わせて考えることが重要です。
EMAAR株を見るときのチェックポイント
魅力的な数字が並んでいるからといって、EMAAR株が必ず上昇するわけではありません。
株式である以上、当然ながら元本割れの可能性があります。
購入を検討する場合には、
| チェック項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| ドバイ不動産市場 | 販売価格・取引量・供給戸数 |
| Emaarの業績 | 売上・利益・販売額・バックログ |
| 配当 | 配当方針・利益とのバランス |
| 中東情勢 | 地政学的リスクによる市場への影響 |
| 為替 | 日本円から投資する場合の為替変動 |
| 出口 | いつ・どのような条件で売却するか |
特に日本円で資産を持っている方の場合、株価だけではなく円とAEDの関係も最終的な投資結果に影響します。
こんな人はUAE株を知っておいても面白い
- ドバイへの移住を検討している
- ドバイに長期的な成長を感じている
- すでにドバイ不動産を所有している
- 不動産以外にもUAEで資産運用を考えたい
- EMAARなどドバイを代表する企業に興味がある
こうした方にとって、Dubai Financial MarketやEMAARについて知っておく価値は十分にあります。
特にドバイへ移住する場合、単に「税金が安い」「不動産が伸びている」という部分だけではなく、
銀行・法人・不動産・株式などを含め、資産全体をどう設計するか
という視点を持つことが重要になってきます。
まとめ|ドバイの成長に投資するなら「EMAAR」も知っておきたい
ドバイでの資産形成は、不動産だけではありません。
Dubai Financial Marketを通じて、外国人でもUAEの上場企業へ投資でき、Emaar Propertiesについても外国人による株式保有が認められています。
Emaarはドバイを代表するデベロッパーの一つであり、2025年には過去最高となる804億AEDの不動産販売を達成。
2026年第1四半期時点でも1,634億AEDという大きな売上バックログを抱えています。
もちろん、
「EMAARだから絶対に上がる」
というものではありません。
株価下落や為替、ドバイ不動産市場、中東情勢などのリスクもあります。
それでも、
「ドバイという都市がこれからも成長すると考えている」
のであれば、不動産だけではなく、EMAARをはじめとする現地株式も知っておきたい選択肢の一つではないでしょうか。
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※本記事はUAEの株式市場や企業に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資には価格変動、為替その他のリスクがあります。実際の投資判断はご自身の状況に応じて行ってください。





