ドバイ株式市場(DFM)とは|非居住者が現地株にアクセスする方法【2026年版】

ドバイに拠点を持つ、あるいは移住を検討するなかで「現地の株式市場に投資できるのか?」と気になる方は少なくありません。ドバイの証券取引所DFM(Dubai Financial Market)は、実は国籍や居住地を問わずアクセスできる仕組みが整っています。鍵となるのは「投資家番号(NIN)」という登録番号です。この記事では、DFMの基本と、非居住者が現地株にアクセスする流れを、2026年時点の制度に沿って整理します。※本記事は仕組みの解説であり、投資の勧誘や個別の助言ではありません。

基礎知識そもそもDFMとは?ドバイの株式市場の基本

DFM(Dubai Financial Market=ドバイ金融市場)は、2000年に開設されたドバイの証券取引所です。ディルハム(AED)建てで、Emaar Properties、Emirates NBD、Dubai Islamic Bankといったドバイを代表する企業が上場しています。市場全体の動きは「DFM General Index(DFMGI)」という指数で表されます。

ドバイにはもう一つ、Nasdaq Dubaiという米ドル(USD)建ての国際的な取引所もあります。両者は別の市場ですが、後述する同じ投資家番号(NIN)でどちらもアクセスできるのが特徴です。

項目 DFM Nasdaq Dubai
通貨 ディルハム(AED)建て 米ドル(USD)建て
位置づけ ドバイのローカル市場 国際企業も上場する市場
主な対象 Emaar、Emirates NBD ほか 国際企業・ETF・スクークなど
アクセス 投資家番号(NIN)で取引可 同じNINで取引可

仕組み非居住者でもアクセスできる?—全体像

結論から言うと、非居住者でもドバイの株式市場にアクセスできます。DFMの証券を管理するDubai CSD(ドバイ中央証券保管機構)は、国籍・居住国を問わず誰でも投資家番号(NIN)を申請できるとしています。

NINは、あなたを市場上で識別するための番号で、これがないと株を保有・取引できません。重要なのは次の3点です。

💡 投資家番号(NIN)のポイント

  • DFMとNasdaq Dubai、両方の取引に使える1つの番号。
  • 取得は無料。来店は必須ではなく、DFMアプリ・iVESTORアプリなどから申請できる。
  • 申請後、SMSで比較的すぐに発行されるケースもある。

手順非居住者が現地株にアクセスする4ステップ


実際の流れは、大きく4つのステップに分かれます。

ステップ 内容 ポイント
① 投資家番号(NIN)を取得 Dubai CSDに申請 無料・来店不要・国籍を問わない
② 取引口座を開設 DFM登録ブローカーで開設 アプリまたは支店で。本人確認(KYC)が必要
③ 資金を入金 口座へ入金(AED建て) UAEの銀行口座があると送金がスムーズ
④ 発注・保有 株式の売買・配当受取 配当はiVESTORカードや銀行口座で受け取り

非居住者の場合、NIN申請には主に有効なパスポートと基本情報、SMSを受け取れる携帯番号が必要です。本人に代わって代理人が申請する場合は、公的に認証された委任状(POA)が求められます。未成年(18歳未満)は保護者が代わりに申請します。取引口座そのものは、DFMに登録されたライセンス保有のブローカーで開設する点は共通です。

注意点知っておきたいポイント(費用・規制・為替・税務)

アクセスできる一方で、事前に理解しておきたい点もあります。

  • 外国人保有制限(FOL):銘柄ごとに外国人が保有できる上限が定められています。ブローカーが空き枠の有無を表示してくれます。
  • IPOのアップグレードは非居住者不可:新規上場(IPO)の割当を増やす「アップグレード」は、非居住者は利用できません。
  • 費用:ブローカー手数料に加え、取引所・CSDの費用や規制関連の少額手数料がかかります。手数料にVAT(付加価値税)が適用される場合もあります。金額はブローカーにより異なるため、事前に最新の料金表を確認しましょう。
  • 為替リスク:DFMはAED建てのため、日本円やドルとの為替変動の影響を受けます。
⚠ 税務は「UAE側」と「日本側」を分けて考える

UAE側では、個人投資家に対して所得税・キャピタルゲイン税・配当税は課されないのが原則です(手数料等にVATがかかる場合はあります)。ただし日本側の課税は、あなたが日本の居住者か非居住者かなどによって扱いが異なります。日本の居住者は原則として国外の運用益も課税対象になり得ます。本記事は一般的な説明であり、個別の税務判断は必ず税理士等の専門家にご確認ください。

要点まとめ

この記事のポイント

  • DFMはドバイの証券取引所(AED建て)。Nasdaq Dubai(USD建て)も同じNINでアクセス可。
  • 非居住者でも投資家番号(NIN)を取得すれば現地株にアクセスできる。
  • NINはDubai CSDが発行し、無料・来店不要(アプリ等で申請可)。
  • 流れは「①NIN取得 → ②登録ブローカーで口座開設 → ③入金 → ④売買」。
  • 銘柄ごとの外国人保有制限(FOL)や、手数料・為替に注意。
  • 税務はUAE側と日本側で分けて考え、必ず専門家に確認する。

Q&Aよくある質問

Q非居住者でもドバイ株(DFM)は買えますか?

はい。国籍・居住国を問わず投資家番号(NIN)を取得し、DFM登録ブローカーで取引口座を開設すれば、非居住者でもアクセスできます。

Q投資家番号(NIN)の取得に費用や来店は必要ですか?

NINの取得は無料で、来店は必須ではありません。DFMアプリやiVESTORアプリなどのデジタル手段で申請でき、SMSで比較的すぐに発行されるケースもあります。

Q日本にいながら口座を開設できますか?

制度上、NINは来店不要で申請できます。取引口座の開設方法はブローカーによって異なり、アプリで完結する場合も支店対応の場合もあります。入金はAED建てのため、UAEの銀行口座があると送金がスムーズです。

Q税金や利益はどうなりますか?

本記事は投資の勧誘ではありません。UAE側では個人に所得税・キャピタルゲイン税・配当税がかからないのが原則ですが、日本側の課税は居住者/非居住者の判定などで異なります。個別の判断は税理士等の専門家にご相談ください。

ドバイ移住・銀行口座開設のご相談は日本語で

現地の株式市場にアクセスするうえでは、入金に使うUAEの銀行口座や、居住・移住まわりの実務が土台になります。証券口座そのものは登録ブローカーで開設しますが、その前提となるエミレーツNBD銀行の口座開設や移住サポートは、ヤマトスペースシップが日本語でお手伝いします(当社は不動産・移住サポートを提供する会社で、証券取引の仲介は行いません)。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、投資・税務・法務に関する助言や勧誘ではありません。制度・手数料・税制は変更される場合があり、2026年時点の情報に基づきます。当社は証券取引の仲介業者ではありません。実際の口座開設・取引・税務のご判断にあたっては、DFM登録ブローカーや税理士等の専門家にご確認ください。当社はドバイでの銀行口座開設・ビザ・法人設立・不動産購入などの手続きサポートを提供しています。
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