UAE不動産市場が変わる|初めての購入者が「所有」へシフトする背景とトレンド

UAEの住宅市場では、これまで投資目的の買い手や外国人投資家が主役でしたが、2025〜2026年にかけて“初めて住宅を購入する居住者”が市場を牽引する新しいトレンドが生まれています。これは単なる価格変動ではなく、「長期居住」や「家族の安定」を意識した需要の変化を示しています。

購入志向が強まる背景

引用:https://www.khaleejtimes.com

最新のデータでは、住宅探しのオンラインアクティビティにおいて「販売(購入)」の検索が全体の約49%を占め、賃貸関連検索を上回る傾向が出ています。これは、従来の「賃貸志向」から「所有志向」への変化を明確に示しています。

さらに、ある調査ではUAE在住者の約7割が今後6か月以内に住宅購入を計画しているという結果も出ています。

以下の理由が主な背景として挙げられています!
・長期居住意識の高まり — UAEでの生活を長期化したいという居住者が増加
・政府の住宅支援策 — 購入者支援プログラムにより買いやすさが改善
・賃料上昇 — 高止まりする賃料が購入への転換を促進
・住宅ローン環境の進化 — 支払い負担の低いモーゲージ商品が登場

初めての購入者が増えている3つの理由

① ランドデパートメントの支援プログラム

ドバイ政府は2025年に新たにFirst-Time Home Buyer Programme(初めて住宅を購入する人向け支援)を導入しました。このプログラムは、購入希望者に以下のようなメリットを提供しています。

  • 新規プロジェクトへの優先アクセス
  • カスタマイズされたモーゲージ支援
  • 優遇価格・支払い計画の提供

この制度は、約41,000人以上が登録し、過去半年だけで2,000人以上が初購入を実現しており、総額約32.5億AED(約880億円以上)の取引が発生しています。

② 長期住民の所有意欲が高まる

注目すべき点として、購入者の多くが「UAEに長く住んでいる人」であることが明らかになっています。特に5年以上居住している居住者の購入割合が高く、単なる投資ではなく“住まいとして所有したい”という意識が強くなっています。

③ 若年層(25〜35歳)の参入拡大

不動産業界関係者によると、25〜35歳の若年プロフェッショナル世代が市場の次の主役になるとの見方が強まっています。彼らは将来の安定を重視し、「購入=資産形成・居住安定」という考え方を広げています。

賃貸と購入の構造的変化

従来のUAE住宅市場は、賃貸需要が圧倒的でした。しかし最近は賃料の高止まりが続き、購入に対する心理的抵抗が低くなっています。実際、別の調査では「賃貸から購入へ転換を考える」と回答した住民が5割以上という結果も出ています。

こうした動きは都市部の賃貸価格状況と住宅価格とのバランス変化が影響しており、長期的には「所有者層の増加」が住宅市場全体の安定化にもつながると考えられています。

物件タイプ別のトレンド

初めての購入者が最も多く選んでいるのは**アパートタイプの住宅**です。理由は以下の通りです:

  • 価格帯が比較的手頃
  • 都市中心部へのアクセスが良い
  • ローン審査や支払い計画に柔軟性がある

一方、ヴィラや一戸建ては供給が限られるため価格が堅調に推移しており、家族世帯やアップグレード需要が主なターゲットになっています。

購入を検討する際のポイント

✔ 価格動向を把握する

価格が上昇を続ける一方、市場全体に供給増が見込まれる地域もあるため、立地と将来性を見極めることが重要です。

✔ 支援制度を活用する

First-Time Home Buyer Programmeのような公的支援は、初購入者にとってメリットが大きいので、制度要件をしっかり確認することがポイントです。

✔ 金融計画の設計

住宅ローンや支払い計画は購入後の生活に直結します。最近は「1%プラン」など初期負担を抑えるオプションも増えており、ライフプランに合わせた設計が重要です。

まとめ:所有へのシフトが示す住宅市場の成熟

UAEの不動産市場は、単なる投資市場から“居住者の生活基盤としての市場”へと成熟しつつあります。初めて住宅を購入する居住者が増えることは、長期的な住宅需要と地域の安定にも寄与すると期待されています。

ただし、購入を検討する際は価格動向・住宅支援プログラム・金融計画などを総合的に捉えることが重要です。特に初めての住宅購入は人生で大きな決断となるため、慎重な情報収集と専門家との相談が成功の鍵となります。

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