UAE・ドバイで働いている方にとって、「ビザがキャンセルされたらいつまで滞在できるのか」は非常に重要なポイントです。雇用契約の終了や退職・解雇によって就労ビザが取り消されると、その日から法律上の滞在期限(Grace Period)が設定されます。
この記事では、UAEの最新制度を踏まえて、キャンセル後の滞在可能期間・延長/ステータス変更の方法・オーバーステイのリスクまで、実務的に詳しく整理します。
(本文の解説はUAE移民法・関連政令に基づきます)
目次
就労ビザ取消後の滞在「Grace Period(猶予期間)」とは
UAEで就労ビザがキャンセルされた場合、直ちに国外退去が必要なわけではなく、法律で定められた一定期間(Grace Period)内で滞在が認められます。この期間は正式には「滞在猶予期間」と呼ばれ、滞在・次のビザ手続き・出国準備などに使えます。
キャンセル後の滞在期間の目安(基本ルール)
UAEでは、ビザの種類や個人のステータスに応じて猶予期間が異なります。実務的な目安は次の通りです:
| ビザ種別 | 猶予期間の目安 | 概要 |
|---|---|---|
| 一般の就労ビザ | 30日〜90日 | キャンセル後の基本的な滞在猶予期間。多くは30日が基本で、延長可能な場合あり。 |
| スキルレベル1・2のプロフェッショナル | 最大180日 | 一定の職務・スキル分類に該当する場合、長めの猶予期間が適用されるケースあり。 |
| ゴールデン/グリーンビザ保有者 | 最大180日 | 独立した高付加価値ステータス保持者向けに長めの猶予が設定される場合あり。 |
| 投資家/その他カテゴリー | 60〜90日 | 投資等のビザカテゴリーも一般的に60〜90日の猶予が設定されている。 |
このように、**一律30日だけではなく、条件によって90日〜180日まで滞在可能な場合がある**のが最新の運用です。
猶予期間の開始タイミング
一般的に猶予期間は、
- ビザの期限が先に切れた場合 → 有効期限日から
- ビザが先にキャンセルされた場合 → キャンセル処理日から
のいずれか早い方が起点となります。つまり、有効期限が残っていてもキャンセルされた瞬間に猶予期間が始まることがあります。
Grace Period中にできること
猶予期間中は次のような行動が可能です:
- 同じUAE内での**新しい就労ビザ取得・切替申請**(新雇用主等を通じて)
- 他のカテゴリーへのステータス変更(投資・家族・学生ビザ等)への転換
- UAEを出国する準備と出国手続き
特に就労ビザを更新・変更する場合、出国せず国内で手続きを進められるケースが多いのが実務のポイントです。
滞在期限を越えるとどうなる?
猶予期間を過ぎて滞在を継続した場合、**UAE移民局は日次の罰金を科す制度**になっています。現在の公的なルールでは、罰金はおおよそ以下の通りです:
- 罰金の基本ライン:AED 50/日(約1,500円程度)※実際は政令で変動の可能性あり
- 累積した罰金は出国前に全額支払う必要あり
- 罰金滞納は今後の入国・ビザ申請の審査に影響する可能性あり
要は早めの出国やステータス変更が重要です。猶予期間でよくある誤解と注意点
誤解①:「ビザが切れたら即退去」ではない
ビザの期限やキャンセル後すぐに出る必要はありません。公式には猶予期間が法律で定められています。
誤解②:「30日で必ず終わり」と思い込むべきではない
スキルレベルやビザの種類によっては90〜180日まで猶予が伸びる可能性があります。
誤解③:「再就職すれば即合法滞在になる」とは限らない
再就職手続きは猶予期間内に始めれば可能ですが、申請内容・書類不備・審査結果次第で滞在状態が変わることもあります。
実務上のチェックポイント
- キャンセル文書に記載されたGrace Periodの具体的日数を確認
- ステータス変更や新しい就職先との連絡は猶予期間前倒しで進める
- 出国チケットや住居のスケジュールも猶予期間を意識して計画する
まとめ:就労ビザ取消後の合法的滞在とリスク管理
UAEで就労ビザがキャンセルされた後でも、**猶予期間(Grace Period)が法律で認められており、通常は30〜90日程度滞在が可能です**。スキルの高い職種や特定のビザカテゴリーでは最大180日まで猶予が延長されるケースもあります。
猶予期間内であれば、出国準備やステータス変更などが可能ですが、期間を越えると罰金対象となるため、早めの次ステップ計画が重要です。出国だけでなく、**新しいビザ取得や職を見つける準備もこの期間で進めること**が推奨されます。
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