「ドバイの不動産なら税金がかからないって本当?」そんな話を聞いたことがある方も多いんじゃないでしょうか。実際、ドバイでは固定資産税が存在せず、不動産を保有しているだけで毎年税金を払う必要はありません。でも、だからといって完全に税金フリーというわけではないんです。不動産取得時の手数料や年間のサービス料、さらに日本の居住者の方は日本での申告義務もあります。この記事では、ドバイの不動産税制の全体像を理解して、正しく投資判断できるように、税金の仕組みから実際にかかる費用、日本人投資家特有の注意点まで、具体的に解説していきますね。
目次
ドバイに固定資産税の仕組みは原則ない
ドバイでは日本や欧米諸国とは異なり、固定資産税が課されない税制が採用されています。つまり土地や建物を持っているというだけで、毎年行政に税金を納める義務がないんです。
これは不動産投資家にとって本当に大きなメリットなんです。日本の場合、都市部の投資用マンションだと年間数十万円の固定資産税がかかることもありますから、長期保有を考えると保有コストが大きく抑えられるわけです。
固定資産税がない理由と政府の財源について
ドバイ政府が固定資産税を課さない理由は、UAEの独特な財源構造にあります。ドバイは石油依存度を下げ、観光業や金融業、不動産業を中心とした多角的な経済モデルを構築してきました。
政府の財源は主に以下の収入源から成り立っています。
- 企業ライセンス料や各種事業許認可の手数料
- 観光関連収入(宿泊税やエンターテインメント税など)
- 政府系企業からの収益
- 不動産取引時の登記手数料
- 2018年導入のVAT(付加価値税5%)
「税金ゼロって怪しくない?」って心配する声もあるんですが、実際のところドバイ政府は不動産市場の活性化を通じて間接的に財源を確保しているので、むしろ戦略的な政策なんです。
現在ドバイでは、税制優遇により世界中から投資家や富裕層が集まり、不動産価格の上昇や取引量の増加によって登記手数料収入が増えるという好循環が生まれています。正直、この仕組みはよく考えられていますよね。
課税が発生するケースはある?
基本的には固定資産税はかかりませんが、いくつか注意すべきケースがあります。商業用不動産の場合、一部のエリアや特定の用途の物件では「ムニシパルフィー」という地方自治体の手数料が発生することがあるんです。
また、所有する不動産をホテルアパートメントやサービスアパートメントとして運用する場合、宿泊業としての税金やライセンス料が別途必要になります。ここを見落とすと後で困ることになるので要注意ですね。
| 物件タイプ | 課税/手数料の有無 | 備考 |
|---|---|---|
| 居住用不動産(個人保有) | 固定資産税なし | サービス料は別途 |
| 商業用不動産 | ムニシパルフィー発生可能性あり | 賃料の5-10%程度 |
| ホテルアパートメント | 宿泊税・ライセンス料が必要 | 10%の自治体税+10%のサービス料 |
| フリーゾーン内物件 | 固定資産税なし | 独自の規定あり |
なので購入前に物件の用途や所在地によって追加費用が発生するかどうかを必ず確認することが重要なんです。特に商業物件への投資を考えている方は、現地の不動産会社や税務アドバイザーに詳細を聞いておくと安心ですよ。
直近の法改正と今後の制度の見通し
ドバイの税制は常に進化しているんです。2018年にVAT(付加価値税)5%が導入され、2023年6月からは法人税(基本税率9%)が施行されました。でも心配しないでください。この法人税は個人の不動産投資には基本的に影響しません。
法人税の主なポイントは以下の通りです。
- 課税対象は年間利益37万5000AED(約1400万円)超の法人
- フリーゾーン企業には引き続き優遇措置あり
- 個人の不動産賃貸業は課税対象外
- 外国企業のUAE支店も課税対象
今後の見通しとしては、ドバイ政府は「税制優遇による国際競争力の維持」を重視しているため、急激な増税は考えにくいです。ちなみに、2025年時点でも固定資産税導入の具体的な動きはありませんし、政府関係者も否定的な発言を繰り返しています。
ただし、財政状況や国際的な税制の動向によって、将来的に何らかの調整が入る可能性はゼロではありません。なので税制変更リスクを念頭に置きつつ、最新情報を定期的にチェックする習慣をつけておくことをおすすめします。
不動産取得に付随する費用を理解する
固定資産税はなくても、不動産に関わる費用は当然発生します。むしろ、購入時の初期費用がまとまって必要になるので、事前にしっかり把握しておかないと資金計画が上手くいかなくなってしまいます。
「固定資産税がないから安い!」と思って購入を決めても、登記手数料や仲介手数料で想定外の出費が発生してしまうケースもあります。トータルコストを理解することは本当に大切なんです。
不動産取得時の手数料が発生する
ドバイで不動産を購入する際、必ず発生するのがドバイ土地局(DLD)への登記手数料です。この費用は物件価格の4%が基本で、通常は買主が負担します。たとえば100万AED(約4000万円)の物件なら、4万AED(約160万円)の登記手数料がかかる計算ですね。
加えて、以下のような費用も発生します。
| 費用項目 | 金額・割合 | 負担者 |
|---|---|---|
| DLD登記手数料 | 物件価格の4% | 通常は買主 |
| 登記費用(事務手数料) | 50万AED以下:2,100AED / 50万AED超:4,200AED | 買主 |
| 不動産仲介手数料 | 物件価格の2-3% | 買主(売主負担の場合もあり) |
| VAT(該当する場合) | 5% | 買主 |
| 信託口座管理料 | 数千AED程度 | 買主 |
正直、これらを合計すると物件価格の6-7%程度になることもあります。なので購入予算の10%程度は諸費用として別途確保しておくのが安全ですよ。
ちなみに、新築物件(オフプラン)の場合、建設段階で分割払いができることが多いんですが、最終的な登記時にこれらの費用が一括で必要になるケースもあるので、資金繰りには注意が必要です。
VATや印紙税が発生する
ドバイでは2018年から付加価値税(VAT)5%が導入されましたが、不動産取引への影響は限定的です。中古住宅の個人間売買には基本的にVATはかかりません。でも、新築物件や商業物件には適用されるケースが多いんです。
VAT課税の主なパターンは以下の通りです。
| 取引内容 | VAT課税 | 税率 |
|---|---|---|
| 中古住宅(個人間売買) | 非課税 | 0% |
| 新築住宅(デベロッパーから初回購入) | 課税(3年以内の転売は非課税) | 5% |
| 商業用不動産の売買・賃貸 | 課税 | 5% |
| サービス料・管理費 | 課税 | 5% |
| 不動産仲介サービス | 課税 | 5% |
印紙税については、UAE全体では2023年時点で特定の法的文書にのみ課されており、通常の不動産売買契約には適用されません。ただし、モーゲージ(住宅ローン)を利用する場合、金融機関との契約書に印紙税が発生することがあります。
この辺りの細かい税制は専門的で複雑なので、取引前に現地の税務アドバイザーや会計士に確認して想定外のコストを防ぐのが賢明ですよ。実際、事前相談をしっかりした方ほど、スムーズに取引を完了されていますね。
管理費や共益費の事例について
実際の負担感を理解するために、具体的な計算例を見てみましょう。たとえば、ドバイマリーナエリアの2ベッドルームマンション(物件価格200万AED、年間賃料12万AED)を購入して賃貸に出すケースです。
年間コストの内訳は以下のようになります。
- サービス料:20,000AED(約80万円)
- ムニシパルフィー:6,000AED(賃料12万AEDの5%、約24万円)
- 管理会社手数料:12,000AED(賃料の10%、約48万円)
- 小修繕積立:5,000AED(約20万円)
合計で年間43,000AED(約172万円)のランニングコストがかかります。年間賃料収入12万AEDから差し引くと、実質的な手取り収入は77,000AED(約308万円)になりますね。
表面利回りは6%(12万AED÷200万AED)ですが、実質利回りは3.85%(7.7万AED÷200万AED)まで下がります。この差をちゃんと理解しておかないと、後で「思ったほど儲からない」ってなっちゃうんです。
正直、日本の不動産投資と比較すると、ドバイは固定資産税がない分有利ですが、サービス料が高めなのでトータルコストは似たようなレベルになることもあります。でも、キャピタルゲインが非課税であることを考えると、中長期的には大きなメリットがあるんですよ。
ちなみに、物件選びの際は、サービス料が相場より高すぎないか、共用施設の充実度と費用のバランスが取れているかをチェックするのがポイントです。以前、プール付きの高級物件を購入したものの、サービス料の高さに驚いて結局売却した、というケースもありました。
日本の固定資産税はかかるので要注意
ドバイでは固定資産税もキャピタルゲイン税もかかりませんが、日本の居住者の方は日本での税務申告が必要になります。これ、本当に見落としがちなんですが、すごく重要なポイントなんですよ。
海外不動産投資の「落とし穴」として、現地での税金ばかりに注目して日本での課税を忘れている方が意外と多いんです。しっかり理解しておかないと、後で税務署から指摘されて追徴課税なんてことにもなりかねません。
国外転出時課税や出国税の仕組みと注意点
日本では「国外転出時課税制度(出国税)」という仕組みがあります。これは1億円以上の有価証券や未決済デリバティブ取引を持って海外に転出する際、含み益に対して課税される制度なんです。
基本的には有価証券が対象で、不動産は直接の対象にはなりません。でも、不動産を保有しながら海外移住する場合、関連する税務上の注意点がいくつかあるんですよ。
- 日本の居住者でなくなると、国内源泉所得のみが課税対象になる
- ドバイの不動産からの賃料収入は「国外源泉所得」となり、非居住者は日本で課税されない
- ただし出国後も日本に資産や生活の拠点がある場合、「非居住者」認定されない可能性がある
- 完全移住せず日本と行き来している場合、居住者として全世界所得に課税される
この前、ドバイに移住してから不動産投資を始めた方がいたんですが、日本の住民票を抜いただけでは不十分で、生活の実態や滞在日数、資産の所在などを総合的に判断されるって知らなかったんです。
完全移住を検討している場合は、事前に税理士に相談して居住者・非居住者の判定基準を確認することが絶対に必要ですよ。税務調査で「実質的な居住者」と判断されると、過去に遡って課税される可能性もありますから。
また、国外財産調書や財産債務調書の提出義務もあります。年末時点で5,000万円超の国外財産を持っている場合、翌年3月15日までに「国外財産調書」を税務署に提出しなければなりません。これを怠ると、将来的に相続が発生した際に税務調査の対象になりやすくなるので注意が必要です。
売却時や賃貸収入の課税と日本での申告手順
日本の居住者がドバイで不動産投資をする場合、現地では非課税でも日本での申告義務があります。具体的には、家賃収入は「不動産所得」として、売却益は「譲渡所得」として確定申告が必要になるんです。
賃貸収入の申告手順は以下の通りです。
- 年間の総賃料収入を計算(円換算は原則として取引時のレート使用)
- 必要経費を差し引く(サービス料、管理費、修繕費、減価償却費など)
- 不動産所得として他の所得と合算して総合課税される(最高税率45%+住民税10%)
- 外国税額控除は適用できない(ドバイで税金を払っていないため)
売却時の譲渡所得の計算はやや複雑です。取得費には購入価格だけでなく、登記手数料や仲介手数料も含められます。保有期間が5年超なら長期譲渡所得(税率約20%)、5年以下なら短期譲渡所得(総合課税で最高約55%)になります。
| 項目 | 内容 | 税率 |
|---|---|---|
| 賃貸収入(不動産所得) | 家賃から経費を差し引いた金額 | 総合課税(最高55%) |
| 売却益(長期譲渡所得) | 保有期間5年超 | 所得税15%+住民税5%=20% |
| 売却益(短期譲渡所得) | 保有期間5年以下 | 所得税30%+住民税9%=39% |
正直、海外不動産の申告は複雑で、為替レートの変動による損益計算や減価償却の方法など、専門知識が必要になります。なので国際税務に詳しい税理士に依頼して正確な申告を行うことを強くおすすめしますよ。
ちなみに、減価償却については建物部分のみが対象で、土地は対象外です。ドバイの場合、土地と建物の区分が明確でないケースも多いので、契約書や評価書で合理的に按分する必要があります。この辺りも税理士のアドバイスが必須ですね。
節税の具体的なポイントについて
ドバイ不動産投資での節税戦略は、日本の税制を理解した上で組み立てる必要があります。いくつか実践的なポイントを紹介しますね。
まず、経費計上を最大化することです。以下のような費用は不動産所得の必要経費として認められます。
- サービス料や管理費
- 修繕費や小規模改修費
- 現地への渡航費(視察目的の合理的な範囲)
- 管理会社への手数料
- 火災保険料
- 減価償却費(建物部分)
- 借入金の利息(元本返済は経費にならない)
- 税理士への報酬
減価償却は特に重要な節税手段です。ドバイの不動産は中古物件でも状態が良いことが多く、耐用年数の計算次第で大きな減価償却費を計上できる可能性があります。
次に、保有期間を5年超にして長期譲渡所得にすることです。短期譲渡所得は総合課税で最高55%もかかりますが、長期なら20%で済みます。この差は本当に大きいです。
法人を活用する戦略もあります。日本法人でドバイ不動産を保有すれば、法人税率(最高約34%)が適用され、個人の最高税率(約55%)よりも低くなる可能性があります。ただし、法人維持コストや出口戦略も考慮する必要がありますね。
専門家に依頼すべき主なポイントは以下の通りです。
| 相談内容 | 専門家 | タイミング |
|---|---|---|
| 税務戦略全般・申告方法 | 国際税務に強い税理士 | 購入検討段階から |
| 法人活用スキーム | 税理士・会計士 | 購入前 |
| 為替リスク管理 | ファイナンシャルプランナー | 継続的に |
| 現地法規制・契約内容 | 現地の弁護士・不動産会社 | 購入時・売却時 |
| 相続対策 | 相続専門税理士・弁護士 | 購入後も定期的に |
正直、専門家への報酬はそれなりにかかりますが、税務ミスによるペナルティや機会損失を考えれば、絶対に投資する価値があります。この前も、自己流で申告していた方が税務調査で指摘されて、修正申告と延滞税で大変なことになったケースを見ました。
ちなみに、税理士選びのポイントは「海外不動産投資の実績があるか」「ドバイの税制を理解しているか」の2点です。一般的な税理士では対応できないケースも多いので、専門性をしっかり確認してくださいね。
まとめ
ドバイの不動産投資では固定資産税、所得税やキャピタルゲイン税が非課税という大きなメリットがあります。一方で、購入時の登記手数料や年間のサービス料など、別の形で費用が発生する仕組みになっています。また、日本の居住者の場合は、現地で非課税でも日本での申告義務があるため、国際税務の知識が不可欠です。
ドバイ不動産投資を成功させるための重要ポイントをまとめると、以下のようになります。
- 固定資産税はゼロだが、取得時の登記手数料(4%)や仲介手数料(2-3%)など初期費用が物件価格の6-7%程度発生する
- 年間ランニングコストとしてサービス料とムニシパルフィー(賃料の5%)を含めた実質利回りで投資判断する
- 日本の居住者は賃貸収入と売却益について日本で確定申告が必要(最高税率55%と20%)
- 保有期間5年超で長期譲渡所得にすることで売却時の税率を大幅に下げられる
- 国際税務に強い税理士に相談して正確な申告と節税戦略を立てることが投資成功のカギ
ドバイ不動産投資は税制面で魅力的ですが、トータルコストと日本での税務を正しく理解することが重要です。購入を検討されている方は、まず現地の不動産会社と日本の国際税務専門家の両方に相談して、具体的な収支シミュレーションを作成してみてください。事前準備をしっかり行うことで、安心して投資をスタートできます!
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