ドバイへの移住やビジネス進出を考えている方にとって、現地の税制は本当に気になるところですよね。実はドバイでも2018年から消費税(VAT)が導入されているんです。税率は5%と日本よりも低く、所得税や住民税はゼロという魅力的な税制が特徴です。この記事では、ドバイの消費税の仕組みから、生活やビジネスにどんな影響があるのかまで、実践的なポイントを詳しく解説していきます。
目次
ドバイの消費税は2018年に導入された
ドバイを含むUAE(アラブ首長国連邦)全域で、2018年1月から付加価値税(VAT)制度がスタートしました。それまで完全に税金がなかったイメージが強かったドバイですが、政府の財政多角化戦略の一環として導入されたんです。
ドバイの税率と課税対象の範囲
ドバイのVATは標準税率が5%に設定されています。2025年時点でもこの税率は変更されていません。正直、日本の消費税10%と比べるとかなり低い水準ですよね。
課税の対象はほとんどの商品やサービスに及びます。スーパーでの買い物、レストランでの食事、ホテルの宿泊、衣料品の購入など、日常的な消費活動の多くに5%のVATが加算される仕組みになっているんです。
事業者は商品やサービスの価格にVATを上乗せして消費者から徴収し、その後政府に納付します。消費者が直接税務署に納税するのではなく、事業者が間接的に徴収するという点が重要なポイントなんです。
ちなみに、VAT導入当初は物価が一気に上がるのではないかと心配する声もありましたが、税率が低いこともあって、実際には日常生活への影響は思ったほど大きくなかったという声が多いんですよ。
| 項目 | ドバイ(UAE) | 日本 |
|---|---|---|
| 消費税(VAT) | 5% | 10%(標準)/8%(軽減) |
| 所得税 | 0% | 5~45% |
| 住民税 | 0% | 約10% |
| 法人税 | 0~9% | 15~23.2% |
免税やゼロレートの対象品目の具体例
すべての商品やサービスに5%がかかるわけではありません。生活に必要不可欠な分野では、免税措置やゼロ税率が適用されているんです。
医療サービスは基本的に非課税です。病院での診察や治療、処方薬の購入などはVATがかかりません。これは生活する上でかなり嬉しいポイントですよね。
教育分野も同様に非課税の対象です。学校の授業料や教材費など、子どもの教育にかかる費用にはVATが課されません。家族で移住を考えている方には安心材料になります。
住宅賃貸も基本的に非課税です。ただし、ホテルやサービスアパートメントなど、短期滞在向けの宿泊施設には5%のVATが適用されますので注意が必要です。
輸出取引にはゼロ税率が適用されます。これは国外への商品販売にVATがかからないということで、ビジネスをする上では大きなメリットになるんです。以前、ドバイで輸出業を始めた日本企業の方からも「この仕組みがあるから価格競争力が保てる」という話を聞いたことがあります。
一部の食料品もゼロ税率や非課税の対象になっています。基本的な食品は生活必需品として優遇されているわけですね。ただし、レストランでの外食やデリバリーには5%がかかりますので、自炊するかどうかで家計への影響も変わってきます。
- 医療サービス全般(診察、治療、処方薬)
- 教育サービス(授業料、教材費)
- 住宅賃貸(長期契約の居住用物件)
- 輸出取引(国外への商品販売)
- 一部の基礎食料品
事業者登録義務と申告・納税の流れ
ドバイでビジネスを展開する場合、一定の条件を満たすとVAT登録が義務付けられます。この登録基準を理解しておくことが、法令遵守とスムーズな事業運営の鍵になるんです。
年間売上高が375,000ディルハム(約1,500万円相当)を超える事業者は、VAT登録が必須です。これはUAE全域で活動する企業に適用される基準で、個人事業主でも同じルールが適用されます。
登録後は定期的にVAT申告と納税を行う必要があります。通常は四半期ごと、売上規模が大きい企業は月次での申告が求められます。申告の際には、売上時に徴収したVATから仕入時に支払ったVATを差し引いた額を納付する仕組みです。
この差額計算が少し複雑に感じるかもしれませんが、要は「お客さんから預かった税金」から「自分が支払った税金」を引いて、その差額を政府に納めるということなんです。仕入税額控除という仕組みで、二重課税を防ぐ役割も果たしています。
申告漏れや遅延には罰則があります。正直、税務当局のチェックは年々厳しくなっている印象がありますので、専門家のサポートを受けながら正確に申告することをおすすめします。この前のお客様も、現地の会計士に依頼してから税務処理がスムーズになったとおっしゃっていました。
| 年間売上高 | 登録義務 |
|---|---|
| 375,000ディルハム超 | 必須 |
| 187,500~375,000ディルハム | 任意登録可能 |
| 187,500ディルハム未満 | 登録不要 |
- 年間売上高が基準を超えたらVAT登録を行う
- 四半期または月次で売上と仕入のVATを計算
- 売上VAT-仕入VAT=納付額を算出
- 期限内にオンラインで申告・納税
- 記録を保管(最低5年間)
ドバイの消費税が与える影響
VAT制度が生活やビジネスにどんな影響を与えるのか、具体的に見ていきましょう。日本との比較も交えながら、実践的なポイントを解説していきますよ。
日本の消費税との違いと二重課税リスク
ドバイと日本の消費税制度には、税率だけでなく仕組みにも違いがあります。両方の国で取引がある場合、二重課税のリスクを避けるための知識が必要なんです。
まず税率の違いですが、ドバイは5%、日本は標準税率10%(軽減税率8%)です。この5%の差は、高額商品を購入する際には結構大きな違いになりますよね。例えば100万円の商品を買う場合、日本なら10万円の税金ですが、ドバイなら5万円で済むわけです。
課税のタイミングも重要です。ドバイでは商品やサービスが提供された時点でVATが発生します。日本も基本的には同じですが、国際取引の場合は輸入時に税金がかかる場合もあります。
二重課税を避けるためには、取引の性質を正しく理解することが大切です。例えば、日本からドバイに商品を輸出する場合、日本の消費税は免税扱いになります。一方、ドバイで輸入する際には関税がかかる可能性がありますが、VATはかかりません(輸出取引はゼロ税率)。
ただし、サービスの提供になると少し話が変わってきます。オンラインサービスや専門的なコンサルティングなど、どこで課税されるかが曖昧になるケースもあるんです。こういった複雑な取引をする場合は、両国の税務専門家に相談するのが安全です。
| 取引の種類 | 日本の消費税 | ドバイのVAT |
|---|---|---|
| 日本からドバイへの輸出 | 免税(0%) | 輸入時は関税のみ |
| ドバイから日本への輸出 | 輸入時に消費税課税 | ゼロ税率(0%) |
| ドバイ国内での購入 | 対象外 | 5% |
| 日本国内での購入 | 10%(標準) | 対象外 |
普段の生活に与える影響
ドバイで実際に生活する場合、VAT5%がどの程度家計に影響するのか気になりますよね。結論から言うと、税率が低いこともあって日本と比べると負担は軽いと感じる方が多いです。
スーパーでの食料品の購入には基本的に5%がかかります。ただし、生鮮食品など一部の基礎的な食料品はゼロ税率になっているため、自炊中心の生活をすれば食費への影響は最小限に抑えられます。ちなみに、レストランでの外食には必ず5%がプラスされますので、頻繁に外食する方は注意が必要です。
家電や衣類、日用品などの購入時には5%のVATが加算されます。例えば10万ディルハムのテレビを買う場合、VAT込みで10万5千ディルハムになるわけです。日本で同じものを買うと110%の価格になるので、やはりドバイの方が安く感じますね。
住居費については、長期賃貸契約の住宅はVAT非課税です。これは本当にありがたいポイントで、家賃に税金がかからないのは家計管理上大きなメリットになります。ただし、短期滞在用のホテルやサービスアパートメントには5%がかかりますので、移住初期の宿泊費には注意しましょう。
医療費と教育費が非課税なのも生活する上での安心材料です。病院での治療費や子どもの学費に税金がかからないため、家族での移住を考えている方には特に魅力的な制度だと思います。
娯楽や趣味の分野では5%のVATがかかります。映画館、ジム、美容院、エステなど、生活を豊かにするサービスには課税されますので、趣味や娯楽の予算には消費税分を含めて計画することをおすすめします。
- 食料品は一部ゼロ税率、外食は5%課税
- 家賃(長期契約)は非課税
- 医療・教育サービスは非課税
- 家電・衣類・日用品は5%課税
- 娯楽・美容サービスは5%課税
ビジネスに与える影響
ドバイでビジネスを展開する際、VAT制度はさまざまな形で影響を与えます。でも、正しく理解して対応すれば、むしろメリットとして活用できる部分も多いんです。
まず、VAT登録義務のある事業者は、キャッシュフローの管理が重要になります。お客様から預かったVATは、実質的に政府への一時預かり金なので、使ってしまわないようにしっかり管理する必要があります。四半期ごとの納税タイミングに備えて、資金を確保しておくことが大切ですよ。
仕入税額控除の仕組みを理解すると、ビジネスの計画が立てやすくなります。商品を仕入れる際に支払った5%のVATは、売上時に徴収したVATから差し引けるため、実質的な税負担は最終消費者が負うことになります。この仕組みのおかげで、事業者の税負担は軽減されているんです。
輸出ビジネスを行う企業には大きなメリットがあります。国外への販売にはゼロ税率が適用されるため、VAT分の価格競争力が生まれます。さらに、仕入時に支払ったVATは還付を受けられるため、輸出企業にとってドバイは有利な拠点になるんです。以前こんな相談がありました。日本からドバイに拠点を移して中東・アフリカ向けの輸出を始めた企業が、VAT還付の仕組みを活用して利益率を大幅に改善できたそうです。
会計処理の複雑さは増えてしまいますが、これは避けられない部分です。売上と仕入のVATを正確に記録し、申告書類を適切に作成する必要があります。ソフトウェアの導入や現地の会計士との契約を検討することをおすすめします。
コンプライアンス(法令遵守)の重要性も高まっています。申告漏れや誤った申告には罰金が科されるため、初めから専門家のサポートを受けて正確な税務処理を行うことが、長期的な信頼構築につながります。
| ビジネスの種類 | VAT登録 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 小売業 | 売上375,000AED超で必須 | 仕入と売上の記録管理 |
| サービス業 | 売上375,000AED超で必須 | サービス提供時のVAT徴収 |
| 輸出業 | 売上額に関わらず登録推奨 | ゼロ税率適用とVAT還付 |
| 不動産賃貸 | 物件の種類により異なる | 長期住宅は非課税 |
- 年間売上を正確に把握しVAT登録の要否を判断
- 会計ソフトまたは現地会計士との契約
- 売上・仕入のVAT記録を毎日管理
- 四半期ごとの申告スケジュールを確認
- 納税用の資金を別管理して確保
まとめ
ドバイのVAT(消費税)は5%という世界的に見ても低い水準で、所得税や住民税がゼロという税制優遇と合わせて、生活やビジネスにおける税負担はかなり軽いことがわかりました。医療や教育、住宅賃貸などの生活必需品が非課税になっている点も、移住を考える方にとって魅力的なポイントです。
- ドバイのVATは5%で日本の消費税10%より低い
- 医療・教育・住宅賃貸は非課税で生活コストを抑えやすい
- 年間売上375,000ディルハム超の事業者はVAT登録が必須
- 輸出取引はゼロ税率でビジネス展開に有利
- 仕入税額控除の仕組みで事業者の実質負担は軽減される
- キャッシュフロー管理と正確な申告が信頼構築の鍵
ドバイへの移住やビジネス進出を検討している方は、まず現地の税務専門家に相談して、自分の状況に合った税務戦略を立てることから始めましょう。低税率の恩恵を最大限に活用しながら、適切な税務処理を行うことで、ドバイでの生活やビジネスをより充実したものにできますよ。
ドバイ移住を本気で成功させたい方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
実績豊富な専門スタッフが、あなたの移住をゼロからサポートいたします!
LINEでもお問い合わせを受け付けています。





