UAEの首都アブダビで、ついに「完全に運転手がいない自動運転車」の商用運行が正式にスタートしました。中東・北アフリカ(MENA)地域で初めての事例で、モビリティの歴史がまた一歩進んだと言ってもいい大きなニュースなんです。
この記事では、この完全自動運転車の商用運行がどんな内容なのか、誰が運営していて、どのくらい安全なのかを、初心者の方でも分かりやすいように整理して解説していきます。UAEやドバイ・アブダビへの移住や長期滞在を考えている方にとっても、「これからの足」がどう変わっていくのかをイメージできる実践的な内容になっていますよ。
目次
アブダビで完全自動運転車が商用運行開始した背景について
まずは、「なぜアブダビが完全自動運転車の商用運行を始められたのか?」という背景から押さえておきましょう。単なるテスト走行ではなく、料金を取って一般の人が利用できる商用サービスとしてスタートした点が大きなポイントなんです。
MENA地域で初の取り組み
今回アブダビで始まった完全自動運転車は、MENA(中東・北アフリカ)地域で初めての商用レベル4自動運転サービスとされています。レベル4とは、特定エリアや条件の中では人間のドライバーなしで走行できる自動運転レベルのことです。
これは単なる技術デモではなく、「実際の交通インフラの一部として自動運転車を組み込む」という本格的なフェーズに入ったことを意味しているんですよ。
運行主体と関係機関
このプロジェクトを主導しているのが、アブダビの交通を管轄するIntegrated Transport Centre(ITC / Abu Dhabi Mobility)です。スマート・自律型システム評議会の監督のもと、連邦政府レベルではUAE内閣事務局のRegulations Lab(RegLab)とも連携して進められています。単なる民間企業の実験ではなく、アブダビ首長国と連邦政府が一体になって、法規制・安全基準・監視体制まで含めて整備している国家プロジェクトなんです。
レベル4完全自動運転とは?
今回の商用運行で許可されたのは、いわゆるレベル4の完全自動運転車です。レベル4は「特定のエリアや条件下では人間の介入なしで運転を任せられるレベル」で、緊急時の判断もシステム側が行うことを前提としています。
ITCは、センサー性能、車両の挙動、実際の交通状況でのテストなどを徹底的に行ったうえで、「安全性と運行準備が整った」と判断して、商用運行の許可を出しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運行レベル | レベル4(特定エリアでの完全自動運転) |
| 対象地域 | アブダビ首長国内の指定エリア |
| 特徴 | 運転手が乗車しない商用運行(有料サービス) |
| 位置付け | MENA地域で初の完全自動運転の商用サービス |
どんな車両が走る?運行事業者とサービスの特徴
では、実際にどんな会社の車が走っていて、どんなサービスになっているのでしょうか。ここを押さえておくと、今後アブダビを訪れた際のイメージがぐっと湧きやすくなりますよ。
WeRideとAutoGo-K2に運行許可
ITCは、今回の商用運行にあたって、まず2社に対して運行許可を出しています。それが、中国発の自動運転企業であるWeRideと、AutoGo–K2という事業者です。
WeRideは、アブダビで既にロボタクシーの実証運行を重ねていて、2025年10月時点で80万km以上の走行実績があるとされています。1台あたり1シフト12時間で最大20トリップ程度をこなしており、すでに実運用に近い形で運行してきたんです。
また、WeRideはUberや地場のタクシー会社Tawasulと連携し、アプリから呼び出して乗れるロボタクシーネットワークを構築しています。一方、AutoGo–K2はヤス島(Yas Island)を中心に短期間で完全無人運行まで到達しており、こちらも商用運行フェーズに入っています。
| 事業者 | 運行エリア・特徴 | 主なパートナー |
|---|---|---|
| WeRide | アブダビ中心部など広いエリアでロボタクシーを運行。累計80万km以上の走行実績。 | Uber、Tawasulなど |
| AutoGo–K2 | Yas Islandでレベル4完全無人運行を実現。短期間で完全無人フェーズへ移行。 | ApolloGo(Baidu)など |
安全対策とリアルタイム監視システム
完全無人となると、どうしても気になるのが「安全性」ですよね。アブダビでは、ITCが高度なデジタルプラットフォームを使って車両の動きをリアルタイムで監視する仕組みを導入しています。
このシステムでは、
- 各車両の位置情報・走行ルートのリアルタイム把握
- 万が一の異常や違反の即時ログ・通知
- 必要に応じた運行停止や介入の判断
といったことが可能になっていて、単に「車任せ」にするのではなく、都市全体で自動運転を見守る体制が整えられているんです。
利用者にとってのメリット:移動体験はどう変わる?
ここからは、実際に生活者や旅行者の目線で、「完全自動運転車が増えると何が変わるのか?」という部分を見ていきましょう。
移動の選択肢が増え、待ち時間も短縮へ
ロボタクシーが本格的に普及していくと、既存のタクシーや配車サービスに加えて「24時間・安定稼働しやすい移動手段」が増えることになります。特に、周辺エリアや深夜帯など、これまで配車が捕まりにくかった時間帯の移動がしやすくなる可能性が高いんです。
アブダビは、2040年までに全トリップの25%を自動運転化するという目標も掲げていて、都市全体で自動運転前提のモビリティ設計を進めています。
安全性の向上と事故リスクの低減
人間の運転では、「居眠り」「スマホ操作」「スピードの出しすぎ」などのヒューマンエラーはどうしてもゼロにはできませんよね。一方、自動運転車はセンサーとAIによって常時360度を監視し、ルールに従った運転を継続できます。
もちろん、技術的なリスクやシステムトラブルの可能性がゼロになるわけではありませんが、ITCは厳格なテストと段階的な導入を行っているため、一定の安全基準を満たしたうえでの商用運行になっています。
環境負荷の軽減とスマートシティ化
アブダビが進めている自動運転プロジェクトの多くは、電動化やエネルギー効率の向上ともセットで語られています。車両の稼働状況をリアルタイムに把握し、最適な配車・ルート選択を行うことで、
- 無駄な走行距離の削減
- 渋滞の緩和
- 排出ガスの削減
といった効果も期待されているんです。まさに、スマートシティのモビリティ版といえる取り組みといえますね。
今後の展開とUAE全体のモビリティ戦略について
今回のアブダビの完全自動運転商用化は、UAE全体で進んでいる「スマートモビリティ戦略」の一部でもあります。今後の展開をイメージしておくと、移住やビジネスの可能性も見えやすくなりますよ。
2040年に向けた自動運転化のロードマップ
アブダビは、先ほど触れたように2040年までに全トリップの25%を自動運転化するという目標を掲げています。すでに各種イベントで自動運転車を試験的に走らせたり、レベル4のテスト運行を重ねたりと、段階的にステップアップしているんです。
今回の「完全無人の商用運行」は、そのロードマップの中でもかなり大きなマイルストーンといえます。
雇用・産業への波及効果
自動運転の普及は、単に「運転手がいらなくなる」という話ではなく、
- ソフトウェア開発・データ分析・AI関連の雇用
- 車両メンテナンスやオペレーションセンターでの業務
- 新しいモビリティサービスや観光商品の創出
など、新しい産業・職種を生み出していく側面もあります。アブダビは、スマートモビリティ分野だけで数万規模の雇用創出を目指す構想も打ち出しており、今後この領域でのビジネスチャンスは確実に広がっていくでしょう。
ドバイ・他首長国との連携も加速
UAE全体としては、ドバイでも自動運転タクシーや電動ポッドなどの実証が始まっており、「首長国ごとに競いながら、同時に補完しあう」ような形でモビリティのアップデートが進んでいます。
今後は、アブダビとドバイ間を含めた広域での自動運転ネットワークや、観光・ビジネスの動線に合わせたモビリティ設計など、よりダイナミックな展開が期待できますね。
まとめ
ここまで、アブダビで始まった完全自動運転車の商用運行について、初心者向けに解説してきました。ポイントを改めて整理すると、次のようになります。
- アブダビはMENA地域で初めて、レベル4の完全自動運転車の商用運行をスタートさせた
- ITC(Abu Dhabi Mobility)を中心に、連邦レベルのRegLabや各種委員会が連携し、法規制と安全基準を整備している
- WeRideとAutoGo–K2の2社に運行許可が出ており、既に大量の走行データとテスト実績を積み上げている
- リアルタイム監視プラットフォームにより、車両の動きや異常を常時モニタリングする仕組みが整っている
- 2040年までに全トリップの25%を自動運転化する目標を掲げ、雇用・産業・観光にも波及するスマートモビリティ戦略が進行中
UAEやドバイ・アブダビへの移住やビジネス展開を考えるうえでも、「移動のスタンダード」がこれから大きく変わっていくことを知っておくのは、とても大事なんです。最新のモビリティ環境を前提にライフプランや事業計画を考えることで、より賢くUAEでのチャンスを掴んでいけるはずですよ。
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